初心者向け2dアニメーション講座第二弾、タイミングと中割(ブレークダウン)をしていきましょう

前回は、キーポーズをブロッキングしました。
初心者向けKrita(無料)を使った2dアニメーション講座:01ブロッキング

すいませんが、前回の絵から、少し手を入れてしまいました。
なんか、あまりにもいい加減だったので。
今回のもいい加減か。。。
前回は、
1フレーム→10フレーム→24フレーム
で、2枚の絵を表示していて、
1から10までが立っている絵
11から24までが敬礼!の絵でした。
敬礼している感じになりましたが、もう少し立っている時間を長くして、バシッと敬礼出来そうです。
この絵が表示されるタイミングをいじって、もっと気持ち良いタイミングにしてみましょう。
タイミング
タイムラインをいじりましょう
さて、まず、クリタのレイアウトの下のタイムラインの所の「レイヤー1」にマウスを持っていき、右マウスボタンを押すと、プルダウンメニューが出てきます。その中から、「タイムラインに表示」にチェックマークを付けます。

これで、レイヤーがタイムラインで表示on offを切り替えられます。
さて、今度はフレームをいじりましょう。
このタイムライン、操作がとても直感的です。
動かしたいフレームにマウスを持っていき、左ボタンでクリック&ドラッグでタイムライン上を動かせます。
これで自由にタイミングを変える事が出来ます。
また、Ctr(コントロール)ボタンを押しながら、絵をクリック&ドラッグすると、絵を複製して別のフレームにコピーする事が出来ます。
それで、タイミングをいじったのがしたのgifです。

立っている時間が増えて、いい感じになってきましたね。
1フレームから26フレームまでたっている絵
26フレームから40までが敬礼です。
中割り(ブレークダウン)を入れる
さて、これだけでは、アニメーションとは言い難いので、中に中割りを入れていきましょう。
フレーム20にカーソルを合わせて

deleteキーを押しましょう。
そうすると、前と後ろの絵が透けて見えます。

前と後ろの絵を見ながら、間に入れたい絵を描いていきます
この間を埋めていくのが、ブレイクダウンという作業です。
アニメーションというのは、違う絵が入れ替わって動いているように見えるのでしたね。
今回、こんな風に絵をつなげてみました。
最初のフレームです。

敬礼するために、少しジャンプ気味にするのを構想しているので、その前に逆にしゃがんで、”タメ”の動作を入れます。

これをAnticipationアンティシペーションと言います。

これが、屈んだアンティシペーションから、ジャンプ気味に行くところの中割りです。
いわゆるブレークダウンです。
ブレークダウンとは、ポーズからポーズへ移り変わる時、どのような中継ポーズを経過するかという事です。
ここでは、半分起き上がって、左肘が先に上がっていますね。

これが、敬礼のポーズに行く前の、ジャンプ気味のポーズ。
敬礼のポーズよりも伸びあがっています。
ターゲットのポーズよりも、より伸びあがる事をovershootオーバーシュートと言います。
Over(超えて)にshoot(撃っている)からですね。


この2枚の絵は、オーバーシュートから、敬礼ポーズに行くとき、柔らかにつなげたいので、絵を2枚入れています。”cushioning”クッショニングと言います。
そして、ラストの敬礼ポーズにたどり着きました。

これが、出来たアニメーションです。
タイミングもいい感じにいじっています。
ため込んで、ジャンプ気味までバシッと、そして敬礼ポーズまでクッショニングして”settle in”落ち着いています。
これで、随分、もう、アニメーションですね。
大体動きは付きましたが、まだ絵がラフですね。
次は清書して行きましょうか。