
Krita 4.2.1 is out!
クリタ4.2.1がリリースされました!
このサイトのイラスト、アニメーションはすべて
2DはKrita、
3DはBlender
のみで作られています。
二つとも、Open Source (オープンソース)のフリーウェアで、完全無料です。
途中で「はい。ここからは有料です」なんて言うのは、完全にありません!
どうせただなんだから、その程度の物でしょ?という意見がありそうですが、(私もそう思っていましたが)全然違います。Photoshopと同等以上の機能、パフォーマンスを提供しています。
自分のPCにPhotoshopは入っていますが、もう1年以上も眠らせたままです。
それほど、Kritaは使い勝手が良く、しかも、触っていて楽しいです。
Photoshopフォトショップに勝る、無料ソフトKritaクリタ
それでは、ここでKritaとPhotoshopを比べてみましょう
KritaのPhotoshopと比べて良いところ
・優秀なデジタルブラシ
優秀なブラシ調整エンジン、また沢山のブラシセットが用意されています。筆やマーカー紙、等の実際の絵画やデザインのメディアをに近いです。触った感じ、Photoshopよりもプログラムは優秀な印象です。Photoshopは基本スタンプベースなので、エンジン的にはおそらく前世代的なものをいまだに使っている感じですが、Photoshopのブラシを元に今のコンセプトアートなどの流行りのスタイルが出来てしまったので、そちらのスタイルがしたい!という人もいるかもしれません。Kritaでもできますが、Photoshopのブラシユーザーには慣れる時間がいるかもしれません。


・混色ツールやガムットパレットなど絵画を模したツール
絵具なら出来る「もうっちょっと青を混ぜたい」、またプロの画家やイラストレーターが使うガムットパレット、ガムットマスクなど、絵画的に色を考えて混色できるツールが充実しています。
今まではデジタルとトラディッショナルとの色選択の乖離がありましたが、これで壁が低くなりました。

・透視図法や定規などの豊富なお絵かき補助
透視図法、楕円、平行などが苦労なく描ける、充実したドローイングガイドがあります。もちろん、そのガイドに添わせて描く事が出来ます。Phohoshopは元々写真加工ソフトで、そういう機能は元々無かったので、後付け的な物があるだけで、透視図法ににしても非常に使いにくいです。

・直感的な2Dアニメーション
フレームに絵を描く、別のフレームにまた絵を描くだけで、簡単にアニメーションが出来ます。トレス機能(トレス台)も付いていて、前後ろのフレームが透けて見えます。
初心者向けKrita(無料)を使った2dアニメーション講座:01ブロッキング はこちら
フレームのマネジメントも、クリック&ドラッグするだけです。圧倒的に簡単です。

サウンドトラックもインポート出来るので、聴きながらリップシンクも出来ます。(波形はまだ表示されません。2019年6月現在。でもフィーチャーリストには入っているらしいので、期待です!)
・多機能レイヤー、マスク機能等デジタルを活かした機能
Photoshopと同等の多機能レイヤー、マスク機能が付いています。あるレイヤーだけにエフェクトをかけたり、カラーマスク機能、アニメーションシーケンス全体を調整出来たりと、Photoshopには無い便利機能もいくつもあります。
・Gif, mp4等のアニメーションエクスポート
GIF(簡易形式アニメーション)やmp4の動画エクスポートが可能です(WOW!)。PhotoshopのGIFエクスポートは取ってつけ機能なので、いろいろ問題がありましたが、Kritaではかなり快適に動きます。サウンドを付けてのアニメーション作りなど、Photoshopでは不可能な事がKritaでは出来ます。
・チュートリアルが無料
Photoshop等の有料ソフトは、チュートリアルを制作する会社とも組んでいます。ですので、チュートリアルは有料な物ばかり。
それに比べて、Kritaはコミュニティーを大事にする人がたくさんいるので、チュートリアルは基本ただです。Youtubeでいくらでも見つけられます。
私だって、リクエストがあったり、必要があったら、チュートリアルやろうと思います。Kritaコミュニティー、盛り上がってほしいですからね。
KritaのPhotoshopに比べて劣るところ
・レンズフレア、波、雲、等の写真加工フィルターの類が少ない。またサードパーティーによるプラグインが少ないです。
またサードパーティーによるプラグインが少ないです。
。またサードパーティーによるプラグインが少ないです。
・選択範囲の変形(移動、回転、変形)を繰り返し行ったとき、Photoshopに比べて制度が低い気がします。(まだあまり沢山使っていないので、分からないですが、4.2では少し良くなった気もします)
・自動処理機能(Automate )、バッチ(batch)機能、アクションレコーディング(Action recording)機能が乏しい。Photoshopでは自分のアクションを記憶させて、フォルダ内のファイル全てに適用して利し足り出来ました。
この位しか思い浮かびません。
何故オープンソースなのか?大手ソフトメーカーの横暴
最近、大手ソフトメーカーの怠惰、横暴が目立ってきています。
ソフトをバージョンで売るのではなく、購読制(subscription)に切り替えました。
大した機能追加もなく毎月お金を取っていきます。
Photoshopもその根幹構造が古くて、今いろいろ問題があるんだから、基本の見直しをしなくては、効率が悪くて仕方がないのに、しない。アップデートといえば、クラウドとか称して、他の自社製品と抱き合わせにする事だけ。
これでは、家賃とか、年貢、税金と同じです。土地の無い百姓も、国に属する国民も、払う以外の選択肢が無いので払ってきました。
ソフトウェアもそうなるところでした。
そこに今、Kritaがあります。
代わりのオプションが出てきたのです。
Adobeもこの様な優秀なフリーウェアをたたこうとしているのでしょうが、相手が非営利団体な以上、買収する事も出来ます。
支配者に何もしないで肥えさせるのはやめましょう。
Kritaは無料です。
そして優秀なソフトです。
今、皆を定番ソフトに結び付けているのは、1)定番ソフトで慣れているから 2)無料って、なんか質が低い気がするから 3)大手ソフトメーカーの宣伝にそのまま乗せられているから
位のものです。
自由意志で正しいソフトを選びましょう。
これで、優良オープンソースのソフトを選ぶ人が増えれば、大手メーカーも心を入れ替えて、家賃を取り続ける努力よりも、もっとソフト開発に力を入れるかもしれません。
寄付をしましょうね。
もし、オープンソースのフリーウェアを使用して、感謝したららば、感謝した分だけでよいので、寄付しましょう。Kritaはいくつかの大手団体から寄付を受けています。
しかし私もKritaの発明に対して寄付を継続しています。
家賃ではなくて、研究開発に投資しているので、大変気分が良いです。
毎回のアップデートにエキサイトしています。