気持ちを伝える時には、文の骨芯だけではなくて、多分とか、絶対とか、温度を示す言葉が入ります。
例えば「それは絶対本当」とか、「それは多分本当」とかいう風に表現します。
英語だと「That’s absolutely true.、「That’s probably true.」とかになります。
そういう言葉を入れずに、「それは本当」なんて言うと、なんか反論の余地がない感じで、聞き手に圧迫感を感じさせてしまいます。
なんか学問書とか憲法みたいですね。
英語にも、もの凄く沢山この温度を示す言葉があって、ネィティブは使い分けをしています。
でも、実はそんなに難しい単語じゃないんですよ。
これを整理する事で、あなたの話す話がとっても豊かになります。
それでは60+の温度を表す副詞を、確信度が高いものから、下に行くほどだんだん怪しい順に並べてみました!
絶対!、マジで、多分、英語の副詞で温度や確信度の使い分け
絶対!何があっても!的なかなり確信を持った副詞
最上級の確信がある時に付ける副詞群です。That’s absolutely true.だと、「それは絶対的に本当です」となるので、それ以外の可能性を許さない感じですね。強い意志を感じます。
語り手は100%当然だと思っています。
- Absolutely 絶対的に
- must be(do) でなければならない
- Definitely 何があっても、確実に
- Indeed 実際に、当然
- Doubtlessly (no doubt) 疑いなく
完全に、全然、
完全にとか、疑う余地なく、包括的に、など、自分の意思で強く推している訳ではなくても疑う余地なく、と言った自信を感じます。perfect完全、whole全部、clear明らかに等をもとにした単語が多く、若干客観的です。
可能性で言えば100%です。
- Perfectly 完璧に
- Utterly 全く、全然、
- Totally 全く、すっかり
- Completely 完全に、完璧に、徹底的に
- Unquestionably 疑いの余地なく
- Unequivocally 疑いの余地なく
- Surely (for sure) 確かに、確実に
- Truly 偽りなく、真実に
- Entirely 全く、完全に、
- Fully 全く、完全に、
- Wholly 全く、完全に、
- Thoroughly すっかり、徹底的に、全く
- Clearly 明らかに、明確に
- Certainly 確かに、
至極当然
前項の「全く、完全に、」と温度はほぼ一緒。自分の意思で!だけでは無く、ちょっと変化球が入っています。
100%ではありますが、自分の意見ではなく、逃げの余地を残している感じですね。
- Naturally もちろん自然に
- Assuredly 自信をもって、確実に
- Positively きっぱりと、全く
- Quite 全く、すっかり、非常に
- Really 本当に
順当に言って
この辺になると、かなり自信が無くなってきました。「自分はよくわからないが、状況から考えると」という客観的な(責任逃れな)ニュアンスが入ってきています。
可能性で言うと、70~90%位でしょうか?
- Most likely きっと
- Apparently (実際はともかく)見たところでは
- Presumably 思うに、多分
- Assumingly おそらく
多分
所謂多分です。日本語で言う「多分こうだよね」に一番近いレンジでしょうか
可能性は50~70%位です。
- Probably 多分、おそらく
- Maybe 多分、もしかしたら
かも知れない
多分よりも、若干自信が無くなっています。疑っているニュアンスがあります。可能性は50%を切ります。
- Perhaps ことによると、もしかしたら。
- Possibly ことによると、ひょっとして(そんな可能性があるかもしれない)
- Might be(do) かも知れない
そんな事があるかも
さらに自信が無くなってきます。可能性は10%~30%位です。
- Potentially 潜在的に、もしかすると
- Could be そんな事があるかも
否定。
NOは使っていませんが、これらが入って来ると、文は肯定文でも実際は否定しています。
That’s nearly true.と言うと、もう少しでtrueな訳ですから、trueじゃないわけです。
- Nearly ほとんど、もう少しで
- Almost ほとんど、もう少しで
- Hardly ~ではない。これは完全に否定しています。
比較的
これらは、自分の温度ではなく、議論の渦中から少し外れて、客観的に意見を述べています。
- Relatively 比較的
- Fairly 全く
(確信度は結構高くても、どこか客観的で、自分の意見ではない感じです。)
- Moderately 控えめに
- Comparebly (by comparison) 比較できるほどに、同党に
- Reasonably 適度に、納得いく位
- Sufficiently 十分に
- Practically 実際的には
- Pragmatically 現実的には
- Virtually 事実上は、実質的には、ほとんど
- Realistically 現実的に
- Actually 実際に
- Essentially 本質的には
変化球
直接温度を表すと言うよりは、ちょっと変化を入れて、文にスパイスを聞かせられます。
- Absurdly 不条理に、ばかげたほど
- Ridiculously ばかげて、おかしい程
You are ridiculously talented. 君は馬鹿げているほど、才能がある。の様にポジティブに使えたりするのです。
- Shockingly ぞっとするほどに、
- Laughably 笑いを誘うように、笑うに値するように
- Dangerously 危険なほどに
- Obscenely 猥褻なほど、不愉快なほどに
- Nonsensically 意味不明なほど
- Humorously コミカルな位
- Outrageously 無法に、非道に、法外に
- Preposterously 笑いを誘うように、バカバカしい位
- Crazily 狂気のように
- Grotesquely グロテスクなほど
- Insanely 極めて、正気でないくらい
- Irrationally 不合理に、不合理な位
- Senselessly 不当に無意味に、意味が無くて目的が無い状態で
究極のワイルドカード
- F〇cking スゲェ
最後に究極のワイルドカードです。日本語の「超」とか、「めっちゃ」とかに相当するでしょうか?何にでも使える強調語です。
That’s F〇cking true. 「それはスゲー本当だよ」
となる訳です。カジュアルな若者の中の会話ではよく聞きますが、社会的責任のある人が言う言葉ではありません。
職場やビジネスでは絶対使ってはダメです。
造語
これだけではなく、自分で勝手に単語を作っても良いですね。
まとめ
英語学習者であれば、どの単語も聞き覚えがあるのではないでしょうか?
ネィティブはこれら単語をしっかり使い分けて、会話の温度を調節しています。
どれも難しい単語ではありません。
今日から出来る事ですので、実践してみて下さいね。