
こんにちは。骨頭です。

やっぱり、アメリカで出会う日本人は、日本で会う人とちょっと違います。
環境が違うと、やっぱ人も違います。
そんなちょっとおかしかったアメリカで出会った日本人のエピソードです、
永住権剥奪。何でもしてくれる理想のアメリカ人夫との決裂
日系米国支社での昼休み
ある日の昼休み、会社のカフェテリア(キッチンエリア)に訪れたところ、会社の日本人女性社員がお弁当を持ってきて食べておりました。
彼女は私と同じくらい。20代後半でしたねー。
ここでは、彼女を”玉子さん”(仮名)と呼びます。
私は独り身でしたので、全て外食でしたし、アメリカの外食はとにかく高カロリーなので、お弁当を見て、素直に、良いランチだなーと思ったのでした。








なぜか、良く分からない間に、突然愚弄されました。
なんかまずい事を言ったんでしょうか?
彼女的には
「ちゃんと家事分担なんて、もう、ものすごく低級の話で、
良識を持った成人男性ならば、妻を思い、家事全部する位がスタートレベル」「日本の男は本当にレベルが低い」
位の感じなんでしょうか?
日本での黒歴史
好みは人それぞれなのでわかりませんが、一般的に言って特別容姿だけで注意を惹くようには見えませんでした。
日本ではモテなかったのかな?
そして、海外でそれなりに男に相手にされ始めてしまうと、「これが本当」「日本人には私の魅力が分からなかった」と、自分肯定の為に今までの歴史の否定、日本人否定に行ったのでしょうか。
現実は。。。
アメリカ人と結婚して、アカウンタントとして働いているというのが自慢だったようで、出来る女風にふるまっていましたが、
結婚したのはアメリカ人と言っても、アジア系移民、いつでも彼の母親の影がちらほら見えます。
彼女はアシスタントアカウンタントとして働いていて、「アメリカでも通用する!」と思っていたのでしょうが、資格は短大相当のcertificate。四年制大学相当のbachelor ではありませんでした。
アメリカで通用するんだったら、普通にアメリカの会社で働けば良いのです。
日系米国支社で、現地採用で働く必要はないんですよ。
そもそも、短大相当のcertificateでは就労ビザは(10年以上の実務経験がない限り)おりません。つまり専門職として認められないという事ですね。
それから、年はそんなに変わらなくても、私、一応本社出向管理職な訳ですから、あまりむやみな事は言うべきではないんですよ。
お互い社会人として接しましょうよ。
その後数回彼女の部署から、彼女は「仕事が出来なくて困る」とのクレームも聞きました。まぁ出来ないだろうなともおもいましたが、雇った人の問題だろうと別に気にしてませんでした。
突然訪れる悲劇
その後、しばらくすると、彼女は突然会社に来なくなりました。
理由を聞いてみると、「離婚した」そうです。
今まで、アジア系アメリカ人でありながら、日本人の彼女と結婚した彼女の夫。
結婚したは良い物の、医者である彼と彼女の収入は大きく違う筈なのに、炊事洗濯家事全て彼。
日本人と結婚したら、家族からのプレッシャーも半端じゃなかったでしょう。
どんな嫁なのか、彼と、彼の家族もずっと彼女の事を評価していたはずです。
一方、彼女は、女がチヤホヤされるのはアメリカ流だと、そして自分はこんな風に扱われる価値があると勘違いして、暮らしていました。
結婚して、最初は結婚による仮の永住権(グリーンカード)その後13ヶ月ほどで正式な永住権が下りるはずなのです。
つまり、仮の永住権の間は良かったのですが、正式な永住権を得る直前、突然離婚されました。
13ヶ月経つと、彼女に永住権が下りてしまいますから、それまでの間沈黙してずっと彼女を評価をしていたのですね。
そして永住権が下りる直前に離婚。
彼女は働くビザも、そもそも米国で外人として働くだけのスキルも持ち合わせていませんから、離婚を突き付けられると、2週間以内に米国を退去しなければなりません。
2週間です!
きっと離婚され絶望の元で、日本に帰ったでしょう。
大いに否定してきた日本の現実に逆戻りです。
アメリカ人は日本人に比べて別に大らかな訳ではないですよ
アメリカ人と結婚した時点で彼女は勝ったと思ったのでしょうが、結婚してから13ヶ月が、本当の試験期間だったのですね。
アメリカ人と結婚してしまえばこっちの物と思っている外国人女性は多いですが、アメリカ人はアメリカ人で、キチンと計算しています。
アメリカ人を大らかな人種とか、物事の白黒をはっきりつける人達だとか、そんなイメージを持っている日本人が多いようですが、実際は別にそんな事はありません。
彼らは目前で対立しない人達なのです。
表で朗らかに笑っていても、このケースの様に、静かに、沈黙して嫁を評価しています。
そしてその試験に落ちたら、得をあげる前に冷たくさよならです。
日本人にはとても出来ないような表と裏の使い分けをします。
二週間で国を退出しなければならなかったら、復讐をされることもありませんし、アメリカに入国できない外国人に財産を分ける必要もありません。
そりゃそうです。
一族で作ってきた財産の権利が渡ってしまう可能性があるんですから、向こうも真剣です。

その後
仕事が出来ないという事だったので、結婚によるworking permitが無くなって働けなくなっても、会社側も引き留める理由もありませんし、そもそも短大卒業相当ではH-1bビザの発給も出来ませんし、
会社からはアシスタントアカウントはいなくなってしまいましたが、緊急で埋めなければならないポジションでもありませんので
日々はほとんど変わる事なく過ぎていきます。
彼女は本当にやらなければならなかったのは、”結婚試験”の間、素敵な嫁である事をアピールし、専門技能と認められる4年制大学卒業の資格を取るべきだったのですね。