
シンプルな能動文に二人登場人物が出てくるケースです。
そして、実はこれは、一般的な文法の、第4文型です。
第4文型とは、能動文に登場人物が二人出てくるだけなのです。
普通の能動文
She got a (bottle of) beer.
彼女はビールを得ました。

そしたら、彼女のおじさんがビールの匂いにさそわれて、乱入してきてしまいました!

良く考えたら、彼女は未成年です!
ビールを飲んじゃいけませんね。

二人出てくる能動文
She got her uncle a beer.
彼女はおじさんにビールを渡しました。

この様に、
右にもう一人乱入してきて、
元の左にいる主人公は
右の人となんらかの取引きを行います。
She got her uncle a beer.
彼女は 用意した 彼女のおじさんに ビールを
今回はビールを取引きしていますね。
別の取引き
これは普通の能動文ですが
She bakes yummy cookies.
彼女は美味しいクッキーを焼く
ここに、おじさんが乱入してくると
She bakes her uncle yummy cookies.
彼女は彼女のおじさんに美味しいクッキーを焼いた。
ここでは、右に乱入したおじさんに、おいしいクッキーを、取引きしていますね。

彼女とおじさんじゃないですが、こんなのも同じ形です。
The clerk assigned the tourist a room.
受付係は、結び付けた、その旅人を 一つの部屋に
右にニュッと乱入してきた旅人と、部屋を取引きしていますね。
乱入して来る位置
「二人出てくる能動文」と「二人出てくる定義文」では乱入キャラが左右、逆になっているのに気を付けましょう。
二人出てくる能動文
右におじさんが乱入しています。
She got her uncle a beer.
彼女は 用意した 彼女のおじさんに ビールを

二人出てくる定義文
左に行動者(おじさん)が乱入しています。
He made her pretty.
彼が した 彼女を 可愛く。

第4文型と、第5文型を見分ける必要は全くないですよ。これらは、文を作る時の方便でしかないからです。
前置詞も使えますが
「前置詞」を使って「二人出てくる能動文」と同じ事を表現する事も出来ます。
おそらく、これからの英語の旅の中で何度もどちらを使うか選択する事があるでしょう。
二人出てくる能動文ではこの様な形も
She gave his uncle a beer.
彼女は彼にビールをあげた。
She gave a beer to her uncle.
彼女はビールをあげた おじさんに。
こう変わります。
ここでは、もうおじさんはこの文の登場人物ではないのです。
彼女がビールを上げた所で、文は完結しています。
「おじさんに」というのは「飾り」でしかありません。
この文は
(能動文)+(飾り)
なのです。
TO
絵で表現してみても、もう同じ領域にはいないのです。

それでは、どっちを使うか、悩むことがあるのでしょうか?
この形で使われる、toとforには独特のイメージがあるからです。
Toには、この様に、目的の方向にギューッと進めるイメージがあります。
FOR
Forには、この様に、貴方の為よー!っとアピールするイメージがつくのです。

このようなイメージを付けたいとき、(能動文)+(飾り)の形を使います。
全く大事じゃない、英語お得意の例外。
最初にも書きましたが、英語は例外だらけです。
英語学習とは、むしろ例外の中に一生懸命法則性を探す旅と言っても良いでしょう。
こんな細かいネィティブの癖があります。悪癖と言っても良いでしょうルールを微妙に壊すんですから。
WITH
以下の「持ってくる」という動詞はwithを伴います。
これは、「おう、お土産持ってきたよ」という感じで風呂敷に包んで持ってくる(with)のイメージです。
Provide
He provided me with food.
Supply
He supplied me with food.
Equip
He equipped himself with a heavy gear.
Furnish
He furnished his room with a wardrobe.
Present
He presented me with good old jokes.
OF
下の動詞はofを付けないといけません。
Remind
He reminded me of Sumo wrestler.
Rob
He robed me of my serenity.
Deprive
He deprived of my purity.
Relieve
He relieved me of phycological fear.
cure
He cured me of nasty venereal disease.
ただ、これを付けなかったからといって意味が通じないわけではありません。
ただ、いつもwithやofが付いてくるのに慣れているネィティブは、「あれ?なんかリズムがおかしい」と思うのです。
カックンという感じです。

でも、正直な所、こんなのは、英語環境に長く居れば出来るようなるし、どれだけ長く居たかのパラメーターでしかありません。
「こういう間違いをすると、外国人に見られる?」
いいんじゃないですか?外国人なんだから。
今まで、何人もの通訳の方がこれを間違えているのを聞いてきました。
こんな事を気にしていてはいけません。
