But man

人にはいつも賛成して、褒めていたいものです。特にアメリカは褒める文化ですし。

波風は立てたくありません。

Thank you for your hardwork.

(あなたの一生懸命な仕事に感謝します)

I like the work that you delivered.

(貴方が提出してくれた仕事が好きです。)

いつも賛成して、感謝して、褒めていたら、相手もハッピーで、世界はバラ色です。

でも困るのは、いつも100%同意できるわけじゃないんですよ。これが。

やっぱり賛成できない事もあるし、修正して欲しい仕事もある。

I love you! Will you marry me!

(愛している!結婚してください!)

と言われて、

貴方もI love you too! Yes, I will.

(愛しています!はい。結婚しましょう。)

と毎回言っていたら、聞かれた数だけ結婚しなければなりませんね。

だから、

「でも」、「しかし」、「ただ」、と逆説を使って

「気持ちはありがとう。でも私すでに夫がいるの。」

「この仕事ありがとうね。ただ、ここの部分ちょっと良くないな。」

という風に逆説をつなげて、自分の本意を伝えます。

英語でこの代表格はButです。

しかし、このButは強烈な否定のニュアンスがあるのです。それまで言った全てポジティブな事を全てご破算にしてしまいます。

それどころか、聞き手にとっては、この後、望ましくない事を告げられるのが分かります。

ですので、どんなに褒めても、賛成していても、このButを言った瞬間に、アメリカ人は凍り付きます。そして防御モードに入ります。

一回凍り付いてしまい、防御モードに入ってしまうと、それから後はあまり建設的には進みません。

I like this document very much, but the direction it took is not necessarily aligned with what we originally envisioned.

(私はこのレポートとても好きです。しかしその方向性は当初我々が想像したものと必ずしも沿っていないのではないだろうか?)

I like you very much. It’s not you. It’s me, but I am not in a stage in my life that I am willing to commit to anything. So, I am sorry.

(貴方の事がとても好きです。これは貴方じゃなくて、私の問題なんだけど。。だけど私は今人生の中で、コミットメントをしたい時期ではないの。ごめんなさい。)

かなりButの後を回りくどく、柔らかくしてみましたが、結局Butを言って「さぁ、逆説が来るぞ!」と言ってしまっているので、あまり柔らかくなっていません。

この後、もう雰囲気は極寒です。コチンコチンに固まっています。

Butを使わずに喋るのは、実はそんなセミナーがある位、アメリカ人のコミュニケーションの中でもとってもとっても大事な事なのです。

"But"を使わないフィードバック

Butを使わないでネガティブフィードバックをする方法を身に着けよう。

Butの単語を入れ替える

以下の単語は、シンプルにButと入れ替える事が出来ます。

  • Yet,
  • Still,
  • Though

Butは「否定」のイメージが強いですが、否定よりも、依然、 満たないというニュアンスが入ってきます。効果としては、20%位Butのインパクトを和らげる感じでしょうか?

・Yet

I like the document you delivered yesterday, yet there was room for improvement(yet).

(昨日貴方が提出してくれたレポートが好きです。まだ向上する余地はあるものの。)

Butが持つ「しかし」に比べると、Yetは「まだ」ですから、「足りない」ニュアンスになって、少し柔らかくなります。また、文の最後に持っていくのも可能です。

・Still

I like the document you delivered yesterday, still there was room for improvement(still).

(昨日貴方が提出してくれたレポートが好きです。依然向上する余地はあるものの。)

Stillも「依然」ですから、少し柔らかくなります。これも文の最後に持ってこれます。

・Though

(though) I like the document you delivered yesterday, though there was room for improvement(though).

(昨日貴方が提出してくれたレポートが好きです。向上する余地はあるけれどもー。)

Thoughは「なんだけれども~」が正しい訳です。少しだらしなく逆説します。Thoughを文尾に着けると、「ちょっと〇〇なんだけれども~」というような、「ちょっと付け足すとしたら」「もしかしたら、直さなくても良いかも」位なニュアンスが付きます。

注意!入れ替えられるけど、柔らかくしない単語

・Although

Althoughは、thoughを正式にした感じです。Althoughは褒める方の(後から否定する対象側の)文頭に着けるのが一般的です。ただ、文頭で「褒めた後に否定行くよ!」と言ってしまっているので、Butに比べて丁寧にはなりますが、ほとんど柔らかくなりません。

Although I like the document you delivered yesterday, there was room for improvement.

・However

HoweverもButのお澄まし形です。ファンシーなButです。

正式っぽく、頭が良くっぽくなりますが、全く表現を柔らかくしません。

他にDespite, Nevertheless, Conversely等Butの代わりを務める単語はありますが、不自然になるだけで、Butを柔らかくする効果はないので、Butの代用として覚える必要はないでしょう。

Butt man

客観的な含みを持たせて柔らかくする

・(with) That (being) said

・Having said that

この二つは「とは言いましたが、(それは嘘ではないのですが)別の見方としては」という逆説なので、褒めたところも、ここから始まる否定も、両方ポイントとして明示しておきたいという意図が見えます。

ですので、相手を否定するトーンはずいぶんと無くなります。

(例)

The fact that the theory was analyzed from unprecedented point of view and we were all very impressed.

Having said that, (That said)

The theory ignored appeals from minorities.

(そのセオリーは今までに存在しない見地から検証されていて、とても感銘を受けました。 とは言いましたが、少数派からの訴えを無視してもおります。)

ビジネスの場面で使ってもおそらく相手を怒らせることなくポイントを伝えられると思います。学術的な響きがあるので、長めの文に使うのが好ましいです。

Ⓧ I liked it. Having said that, I didn’t accept it.の様に文が短すぎると気持ち悪いです。

少し固い表現なので、恋人、親子とか、近い仲で使ってもちょっと変です。

話を変えている様に錯覚させて、逆説のトーンを和らげる

否定はしていない。

・By(In) contrast

対照的に

This explains legal relationship of ours well, by contrast, it lacks emotional statements (by contrast).

(これは我々の法的な関係を良く説明している。また対照的に、感情的な記述が欠落している。

「対照的に

を入れる事で、良い所を否定せず、良い悪いが両方混在している様にすることで、「要素を完全に満たしていない」感じにする事が出来ます。

By contrastは文尾に持っていく事も出来ます。

*In contrast は通常、In contrast to(with)と言う風に使う事が多いです。

In contrast to what I just said, the main topic is missing in your document. とかですかね。

・On the other hand

「一方で」

This explains legal relationship of ours well, on the other hand, it lacks emotional statements (on the other hand).

褒めた事も確かなのだが、「一方で」、話を少し変えると、こんな事も言える。と柔らかくします。

・At the same time

「同時に」

This explains legal relationship of ours well, at the same time, it lacks emotional statements (at the same time).

これも同じですね。褒めた事も確かなのだが、「同時に」こんな事も起こっているよね。と柔らかくします。

ここまでは、シンプルな入れ替えだけでButのインパクトを弱める方法でした。

次回は言い換えで、否定せずに持っていきたい方向に持っていく方法です。

”But”を使わないフィードバック 後編

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