Magical Castle

さて、ここまで十数回に渡って、アメリカの日系子会社の現状やアメリカ人と日本人のすれ違いについて書いてきました。

まだまだ続けても良いのですが、(疲れてきたので)そろそろ、じゃ、実際どのようにしたら良いか、出来る改革はあるのか、結論に行こうと思います。

米国で成功するポイントは3つだと思います。

  • 良く分かっていない本社に無責任なことを言わせない
  • 正しい雇用をする
  • 米国の回し方を知る。

結論。回らない米国日本支社。こんな解決法がおすすめ。

まず、本社です。

理不尽な事を言ってくるわ、無責任な事を言ってくるわ、現場を知らずに言ってくるわ、

OKY(お前が、ここに来て、やれ)と言いたくなりますが。;-b

正直、現地支社の上にあたる本社に文句があっても、コントロールはきかないのでどうしようもないので、

・良く分かっていない本社に無責任なことを言わせない

考えない事にしましょう。:-3

正しい雇用をする

どんな人が日系企業に来るかでも書きましたが、日系企業が米国企業と良い人材確保で張り合ったら、かなり不利です。

日本企業でも元々その分野では有名で格のある会社だったり、たまたま日本が好きなアメリカ人が来てくれれば別ですが、現実は厳しいものです。

給料やベネフィットを米国企業の数倍にする訳にもいかず、どうしたら良いのでしょうか?

会社の特殊な利点を作ってアメリカ人を引き付けては如何でしょうか?

例えば、「〇〇州で一番家族が住みやすい会社」や、「子供の教育にとても有利な会社」等、特殊な利点を作り、ベネフィット等組み合わせて、他の会社を差別化するのです。

アメリカ人は実は転職を繰り返したい人ばかりではありません。子供の教育もありますし、実は一つの所で安住したい人も相当数います。

日本企業はそもそも不利です。

しかし、こういう風に優秀な人を取り込んでいけば、雇えない、辞められるの負の連鎖を断ち切り、それなりに米国企業とやり合っていけるようになるのではないでしょうか?

このような運営方針を打ち出しているヨーロッパの会社をいくつか見てきました。

米国企業に日本人を送り込み、正しい目を持つ、回し方を学ぶ

日系支社を運営をしていくにあたって、異国の地で、異国のスタイルで運営しろと言われても、日本で育った日本人は困ってしまいます。

米国式のリーダーシップを取れと言われても分からないし、米国式のコミュニケーションと言われても分からない。

米国式で行こうとして、アメリカ人を雇っても、今度は日本の文化、経営方針が分からないので、いつもすれ違いが起こる。せっかく良い人を見つけても、日本との摩擦でやめてしまう。

米国、日本、両方に理解があった方が良いと、日本語が分かる日系人を雇ってみたり、日本文化が好きなアメリカ人を雇ってみたりしますが、結局アメリカで通用する人を見る目が無いので、彼等が正しい事をしているのか、違うのかわかりません。

ずいぶん時間が経って、使えないのが分かるのも珍しい話ではありません。

この適任者には、

  • 米国での回し方を知っている、見聞きしてきている。
  • 日本文化、日本の仕事スタイルに理解がある。

この二つを満たす必要があります

それはどういう人でしょうか?

今貴方の会社で勤めている日本人です。

日本の会社は辞めていった人を良しとしません。「うちの会社を一度辞めたものは裏切り者である。」「二度とうちの会社からの利益を受けさせてはいけない」と良く言います。

抜け忍みたいですね。

会社を辞めて、他の米国企業に転職して行った人が帰ってくるのを推奨しては如何でしょうか?

貴方の会社の文化を知っている、アメリカの会社で揉まれて、アメリカの会社のあり方、回し方、雇い方、リーダーシップ、もろもろ学んできてもらう。

米国企業に居た期間、また役職などにより優遇してあげたら良いでしょう。

まさに理想的な駐在員です。

会社が推奨すれば、「裏切り者」にならないので、試してみたい若者もぽろぽろ出てくるのではないでしょうか・

帰って来るのを推奨したって、一度アメリカの会社に出たら、帰ってこないんじゃないのか?

大丈夫です。

アメリカの魔法の城

帰ってこない人もいます。でも、アメリカの会社で生き続ける、生涯アメリカで生き続けるのは大変な事です。

数年ごとに転職するのは大変な労力です。安定しません。

学費も医療も目が飛び出るほど高いです。年を取っても運転しなければなりません。

どんなに英語が上手くなっても、しょせんはネィティブではありません。いつまでもnon-nativeness,「ネイティブでない事」はついてまわります。

皆、必ずある程度経ったら日本の企業を考えます。

その時に会社がウェルカムであれば、真っ先に連絡をくれるでしょう。(現地で鍛えた英語と、元の会社の人脈は大きな武器です。)

そうでなければ、そういう貴重な存在は他社へ行ってしまいます。

このやり方には即効性はなく、いわば種まきのような物です。でも10年、20年と経つうちにジワジワ聞いてくると思うのです。

以上、二つが私の日本、アメリカをまたぐ人生で、たどり着いた日系企業が変われる療法です。

それでは、長きにわたって連載してきた、

米国駐在員に贈る、現地での成功法 

シリーズ、

楽しんでいただけたでしょうか?

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