
どうしてアメリカ人が言い訳をするのか、
じゃあどう攻略したらよいのか
言い訳ばかり言うアメリカ人を攻略方法
言い訳ばかり言うアメリカ人を読めばアメリカ人が失敗を認めないのに腹を立てる必要がないのは理解していただいたと思います。
(認めさせたいという所に日本人上司の”マウント欲”も若干あると思いますし。)
目的は、「次は同じ失敗をしない」事です。
まず、起こった事(失敗)をお互い認識する
以下のような表現は避けましょう。これを聞いた瞬間、アメリカ人の言い訳、防御がはじまります。
You didn't do this.
貴方はこれをしなかった。
You failed to deliver this.
貴方はこれを提出する事を怠った
Why couldn't you let us know that there was a delay?
なぜ我々に知らせてくれることは出来なかったのか?
失敗した事を第三者のように語りましょう。
It is regrettable(unfortunate) that the delivery didn’t happen in timely manner.
提出が時間通りに起こらなかったのは、公開すべき(不運な)事だった。
That didn't go as well as we'd like.
それは好ましいほどは良く進まなかった
The outcome could have been better.
もっとより良い結果になる可能性があっただろう
こういう事を言われると、よほどバカな人ではない限り、理解はしています。
でも、一般的なアメリカ人は「本当だね。なんでだろうね」という顔をしているはずです。
傷を見せる訳にはいかないからです。
ですので、ここでは腹を立てずに、
欲しい事をクリアにする
I want 〇〇happen.
〇〇が起こってほしい
I expect you to take 〇〇 role.
貴方に〇〇の責任を負って欲しい
I expect you to make sure to deliver 〇〇
あなたに〇〇の提出を確実にしてほしい
相手が防御に入らないように、責めるのではなくこちらが仕事の成果として受け取りたいもの(expectations)を明確にすることが大事です。
どんな予想外の障害が出てきたとしても、自分で解決できなければ、上長である貴方にそれを訴え、その障害を解決させる責任がある事まで明確にしましょう。
それに他の部署が絡んでいる場合には、関係者を一同に集め、目的を達成する為には関係者の中でどう動けばよいか、誰が何の責任を持つかを話しましょう。
ホワイトボードに書いて説明しても効果的です。書いたものは写真で撮っておきましょう。
プロセス、システムをセットする
往々にして米国人はプロセス、システムが大好きです。「柔軟に動いてこれを完成させて」というよりも、君はここまでやって、誰かに連絡して、そしたら次のチームがここまでやって、ここに連絡して。そしてその連絡の際は、ゲート通過という意味でチェックマーク入れて。。とプロセスにしてやると腑に落ちやすいです。自分の責任範囲もより明確になるのが良いのでしょう。
「お前の英語では分からなかった」を避けるために
「お前の英語では分からなかった」は言い訳のキングです。これを言われてしまうと、貴方の努力はすべて無にされてしまいます。彼らも禁じ手なのは知って使っています。
本来、「褒める事は皆の前で、叱る(改善要求)は個人的に」なのですが、「お前の英語では分からなかった」を避けるために、参加してもらっても問題ない人に参加してもらいましょう。
また、Expectations(仕事の成果として受け取りたいもの)に関しては、最初からリストにしてプリントしておいても良いでしょう。後々、ひっくり返される可能性が少なくなります。
自分攻撃はキチンと否定しておく
失敗に対して話をしていく時、決して珍しくなく、相手が自分の力量を否定しなければならなくなった時、また自分の非、”自分の傷”を隠せなくなってきた時、進退窮まって、こちらを攻撃してきます。
こういう時に黙ってしまってはいけません。米国人相手に反撃は大変ですが、自分に非が無い事はキッチリ言い切っておかないと、どこかで「これは貴方の失態で失敗した」と皆の前や公式に言われてしまったりします。この場合、公式に貴方の責任になり、”貴方の傷口を荒野でさらすこと”になるので、断固として回避しましょう。
これをやられたら、相手に最後まで喋らせる必要はありません。「違う」と思ったら、「NONONO That's not what's happened.」「That's not what I said.」と言い返す必要があります。
オバマ大統領も、ディベートやインタビューでよく「That's not true.」と言っておりました。
こういう時にしっかりとセンテンスを続けてマシンガンの様に反論出来るように英語を学習しておくのが大事ですね。
さて
こういった感じで毎回
失敗の認識
↓
欲しい事をクリアにする
↓
プロセス
を繰り返していけば、少しずつアメリカ人の言い訳を乗りこなしていく事が出来るようになりますし、言い訳が通じないようでは、アメリカ人も貴方への対応の仕方を変えてくるかもしれません。
きっと良い方向に向かっていくはずです。

それでもどうにもならない場合。
このような事をしてもどうにも話がすれ違ってしまう場合、どうしても期待するパフォーマンスが出ない場合は、将来的に “別の改善方法“ を考えなければならないかもしれません。
別の改善方法とは、その社員に期待するのをやめる、つまり解雇して別の人を雇うと言うことです。
スパイダーマンの有名な台詞でこんなものがあります。
Great power comes with great responsibility.
凄い力は、責任も付いて回る。
日本企業の出向先で結果で全てを評価される、重大な責任を持っている駐在さんには
Great responsibility comes with great power.
凄い責任んはすごい力も付いて回る
ます。
つまり、与えられた条件で全ての責任をこなさなければならないのではなく、現地での人事のパワーがあるという事です。
それを実行しなければいけない時の場合を考え、重大だと思った仕事の問題に関しては、ドキュメントを取っておきましょう。状況を事実を書き取っておきましょう。
交わされたemail等もとっておいた方が良いです。
将来的に改善が見られず、行動に出なければならなくなってしまった時に、そこまでの道のりをログに取っておくことがとても大事です。
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