
反省しないアメリカ人攻略法
米国駐在と言ってもいろいろな形があると思います。
販売拠点、開発研究拠点、また米国資本社への日本からの逆出向なんていうのもあると思います。
大抵のケースの場合、現地支社の回し方、社員の取り扱い、本社とのギャップに苦労奮闘しているのではないかと思います。
骨頭のコーナーでも書いていますが、日本系米国支社内では、現地の回し方、現地人の取扱い方について、myth、「神話」とか「言い伝え」とでも形容するのが正しいような「現地の回し方」口伝が横行しています。
「アメリカ人には物理的に高いところから命令するように言おう」
「きちんと仕事しているかどうか、一時間ごとにチェックしよう」
「言い訳を始めたら、「いいからやれよ!」と有無を言わさない。」
等の、その通りにやってはダメな物ばかりです。
また、一時期有名になった、「反省しないアメリカ人を扱う方法」も、いろいろ勉強にはなる物の、アメリカ人が書いているだけに、どうもアメリカ人擁護が入っている場所があり、「その通りにやっても駄目だろうな」という所もちらほら見えました。
現地日本支社では3年ですが、その後完全米国企業で10年以上働いてきた(戦ってきた)経験のなかから、
- アメリカ人のこういう所はどうして起こるのか?
- アメリカ企業ではこれらアメリカ人をどう扱っているのか?
それでは、日本支社に努める我々はどうしたらよいのか?(きちんと答えも用意してあります)
について解説していきたいと思います。
米国駐在員に送る、現地での成功法
チャプター1;駄目なアメリカ人
世界大戦で日本を負かしたアメリカ、最先端のビジネスもやはり米国が率いています。英語が日本の歌詞の随所に入っています。テレビで出てくるアメリカ人は何ともナイスで大らかで、理知的です。ハリウッドの映画を見ても、日本の映画とは段違い。なんとも凄そうな国です。
そんなイメージが頭にあって、いざ米国に出向として言ってみると、現実はあまりにも違います。
アメリカ人はうまいことばっかり言って、仕事をしない、言い聞かせてあった締め切りに何も出さずに帰宅する。
いさめても言い訳や反論ばかり。その上自分の権利ばかり主張するし、文句ばかりを言い続ける。
協力しあってチームで仕事が出来ず、自分だけの仕事にこだわり、成果をあげれない。
どう仕事を一緒にしたらよいのか途方に暮れるが、たまに仕事をやりやすい人が入ってくると、あっという間に辞めてしまう。
この辺の所が、駐在で来た人達が最初にぶつかる所です。
私の日本人元同僚も「アメリカ人は世界で一番いらない人種だ」と言っていました。
本当にそうなのでしょうか?この辺りのテーマに深く入っていきます。
チャプター2:上手くやる為に気づかなければならない日本人の癖
駐在員として送られるような人は得てして優秀な人が多いようです。会話では3手、4手先を読み、先読みし必要な調整は行い、無駄をかけずに成果まで持っていく。
会社への忠誠心もキャリアも十分で、手放しで任せられる存在。
こんな優秀な精鋭を何人も送っているのになぜ米国支社はうまく回らないのか。欧州や他国の支社に比べて多額の運営費が出ているのに、成果に結びつかない。
こんな話を本当によく聞くほど、日本企業は同じような問題に面している事が多いです。
何故全員が全員そうなのでしょうか?
日本人の傾向、日本の会社が知らず知らず課してしまう不の拘束は何か、日本人のどんな所に辟易して米国人は心を開かないのか?について追っていきます。
チャプター3:FACT 実態
今まで当然と思っていた社会、実際米国社会、米国企業では何が起こっているのか。
日本の会社は知らず知らずにどう米国企業と違うオペレーションをしているのか、日本企業に入ってくる米国人はどんな人で何が目的で入ってくるのか。
ゲームのルールを知らないと、ゲームに勝つのは不可能です。
このチャプターでは日本人がなかなか知りえない、この米国仕事社会のゲームのルールに迫ります。

チャプター4:じゃあどう解決するのか?
「雇えない」をどう解決するのか、どう正しい人を雇うのか?最終的にどうスタジオを向上させるのか?そんな方法はあるのか?
私なりにたどり着いた結論をお話しします。海外オペレーションに絡む人に読んでいただいて向上に役立てて戴いたらと思います。
これから十数回に渡り、この「米国駐在員に送る、現地での成功法」の記事を書いていこうと思います。
駐在が決まっている方、現地について間もない方、長い方、日本で海外支社とやり取りをされている方、そして海外支社についてそれなりの権限を持っている方、是非読んで役立ててください。