Home Alone abroad

前回も「骨頭さんの西洋への冒険 その2 病の米国子会社 到着編」で書いたように、米国オフィスについた時、明らかに中身はメチャメチャでした。

絵に描いたような意地悪をする奴もいるし。

オフィスであまり笑顔も見る事がなく、雰囲気は冷えた感じ。

当時まだたいして英語を話さなかった私には、特別こちらに興味の無いアメリカ人達の心を開いて貰って、話したりするような事は出来ませんでした。

壊滅的な日系米国支社

自然に、オフィスの中の、わりにフレンドリーな日本人達との交流から始まりましたが、そこで聞く話は耳を疑うものでした。

・アメリカ人は仕事をしない。

・オフィスに来ても仕事しないし、仕事中席にもいないし、すぐ帰る

・締め切りをどんなにきつく言っても、守らない。平気で帰る

・それを注意しても、言い訳ばかりしている。

・その割りに権利ばかりを強烈に要求する。

・雇ってもすぐ辞める

骨頭
うーん。確かに、自分の目から見ても、アメリカ人、遅く(11時とか)来て、ランチ食べに行って、帰るのも早いよなー。

・あいつら、プロジェクトがあっても、御託ばかり並べて、全く仕事に取り掛からねぇ。会議も何時までも続けて、結局結論も出ねぇで、結局仕事しねぇ。あいつらに仕事させるには、「ガタガタ言わずにいいからやれよ!」ってカツを入れないと全く動かねぇ。

・アメリカ人は仕事をとにかくしないから、一時間ずつで時間を区切って、進捗を細かくチェックしないと駄目。

骨頭
えっ!

・アメリカ人は、強弱感情が強いから。何か仕事を頼むときは、相手が座っている時を見計らって、こちらは立って見下ろして、きつく命令するように指示しないといけないのよ。どっちが上か物理的に示さないと。

骨頭
は?

・アメリカ人なんかに人がするような仕事させようとするから、何もしないんだよ。アメリカ人は召使みたいに扱わないと仕事させれない。俺の親父の会社も、決めるのは全部日本人で、アメリカ人は(お金は払うけど)召使以上の発言権は与えてないよ。そんな事したら、全く仕事進まないって。

・世の中でアメリカ人ほどいらない人種は無いよ。ただ駄目な人種。

骨頭
。。。絶句

つったって、国力はアメリカの方があるでしょ。戦争だって負けてるし。

アメリカ人が働かないし責任感もないから、日本人はこうなったのか?それとも日本人がこうだから、アメリカ人は働かなくなったのか?

「鶏と卵どちらが先か」という奴ですね。

オフィスは明らかに米国式にも、日本式にも回っておらず、こんな状態が起きていました。

・ある日本人はアメリカ人相手に上手く物事が進められないから、その中でも付き合いやすいアメリカ人をいつも側に置き、アメリカ人雇用面接をさせたり、アメリカ人の集団に物事を伝えさせたりしていた。その側に置かれた“アメリカ人“は白人だったので、私も最初はわからなかったのですが、実はひどいアクセントと自国の文化を引きずったロシア人で、とてもでないけど、アメリカから受け入れられるようなパーソナリティーではありませんでした。当然物事は上手くいきません。

・日経米国オフィスは人事の入れ替えが良くありますが、新しい東大卒の社長がやってきて、数日後に言ったセリフが、「なんかここの人たちは鈍そうな人ばっかりだけど、マイケル(仮名)だけは違うね。彼だけはなんか解っている。信頼できる感じだね。」でもマイケルはおべっかが上手く、全く仕事しないアメリカ人で有名でした。その社長には全く見抜けずにマイケルの嘘に簡単に落ちていました。

・マネージャーも、進捗管理も、上の仕事は全部日本人。英語を話したくないのか、部下に仕事を投げたら、時間ごとの仕事チェックだけ。後は全くコミュニケーションをとらない。

・人を雇っても、まともそうな人はすぐに辞めるし、頑張って変わりの人を雇うのだが、雇って見たら、近隣の会社では有名な仕事が出来ない人だったり。

・完全なアメリカ人の雇用が上手くいかず、その中で見つけた海外経験豊富な日本人を雇うが、会社のクレジット流用、さらに横領が発覚。後に解ったのは、全職も横領で解雇されていたり。

このような文字通りMessy(荒れている)状況から、働かせられないわりに、相場の高さと分業化により、日本よりもオペレーションにお金がかかるので、金額だけ数倍かかって仕事は全く進まない。

マイルストーンの度に日本人が右往左往しているが、アメリカ人は早くに帰宅。もちろん毎回、結果は散々たるもの。

こんな調子で10年以上も成果が無いまま、お金を垂れ流したまま、オペレーションは続いていました。

結局日本人出向者達はアメリカでのやり方が何もわからないので、全部において正しく出来ない。じゃあアメリカ人が正しいかというと、こういうオペレーションの中で残っているアメリカ人は、そういう人ですし、さらに環境に憤って態度も悪くなっています。

― 日系米国支社の回し方。間違った点と改善方法は また書きます!

骨頭が渡米直後に直面したのはこんな状況でした。

でも、幸か不幸か、骨頭はここの支社内で新しい部署を立ち上げるのが使命でした。支社の力をあまり頼りに出来ない代わりに、自分のやり方で進める事が出来ます。

日本人達が言っている内容に耳を傾けるのを止めました。

「相手も人間だ。自分に頼れる経験もないし、自分のやり方で進めるしかない」と思いました。

2年後、奮闘の末、私の部署は小さいながらも成果を出す事が出来ました。

今から思うと決して鮮やかとは言えない部署立ち上げでしたが、どのように戦局を反転させたのか、次に続きます。

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