
北米英語の変化する”T”発音
Tの発音自体は日本人にとって、それほど問題ではありません。
英語の”T”と日本語のタ行の発音はほとんど一緒だからです。
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しかし、北米の “T” 発音には例外の発音が通常の”T”以外に4パターンもあります。
これら、知っていないと何を言っているのかわからなくなってしまいます。
また、(”R”とともに)“T”の発音ができると、一気に発音が北米らしくなります。
R、Tの音変化もどちらも北米独特の物です。
北米らしいというのが良い事なのか、悪い事なのかわかりませんが(笑)
優雅に、流暢に流れる、ゆるく、にやけた、英語になります。w
このポストでは、“T”の4つの変化について解説していきます。
- 1: ”D” に変わる ”T” (Flap T)
- 2: “N” の後の 消える ”T” (Silent T)
- 3: ”T” + 母音 + ”N” でTと母音が消える。(Silent T + in)
- 4: 最後になると消える”T” (Stopped Sound)
1: ”D” に変わる ”T” (Flap T)
二つの母音に挟まれた “T”、もしくは ”TT” は “D”の音に変わる。
例えば、Water の発音、ウォーター よりも、「ワラー」のほうが近いと聞いたことはありませんか?
Waterの ”t” は “a” と “e” の母音に挟まれていますね。
前と後ろから母音に挟まれると、 ”T” の音は ”D” に変化します。
Water → Wader になるのです。
では、なぜ、「ワラー」 と発音するのか、
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それは、日本語の ラ行、ラリルレロ が英語のDa 行の音に「ソックリ」だからです。
「えっ! ラ音は R,もしくはLの音じゃないの?」
ネィティブに ラ行の音を発して、スペルにしてもらってみてください。十中八九 ”D”とスペリングします。
さて、これを逆に言うと、この”D”に変わる”T”、全部日本語のラ行で発音すれば、◎です!
下記の英語、すべてtがdに変化します。
Water → Wader
最初にWater、次にWaderと言っています。
Ability → Abilidy
同じように、最初はTで、次はDで。 (これから全部そうしています。)
Computer → Compuder
Get up → Gedup
Matter → Madder
これなんか、Matterが、Madの比較級、Madderに変わってしまっていますね。
It is madder than madness! (それは狂気よりも狂っているぜ!)(笑)
“Y”も母音とします
University → Universidy
これは?「”t”は母音に挟まれていないじゃないか」って?
syllableを数えるのところでも書きましたが、「”Y” 「イー」 という音なので、母音として数えます!」
母音とL、Rに挟まれる場合も、”t” が ”d” に変わります。
Bottle → Boddle
Battle → Baddle
Dirty → Dirdy
Forty → Fordy
Party → Pardy
”T” が ”D”にかわる条件 まとめ
- ”T” もしくは ”TT”が母音に挟まれる場合
- ”Y”も母音とします。
- 母音と、”R”または”L”に挟まれる場合
北米英語ってクレイジーですね。
そうです。
アメリカ人、カナダ人も きついアクセント、訛り を持っているのです。
北米人に
I don't understand you with that accent.
「お前のアクセントでは良く分からん」
とか悔しい事を言われたら、
Ah, you only understand American accented English. Cause, you have strong one.
(あー。アメリカアクセントの英語だけしか聞き取れないのね。なぜかって、あなた、きついアメリカ訛りがあるものね。)
といってあげましょう。

2: “N” の後の 消える ”T” (Silent T)
“N”の後に”T”が来る場合は、”T”が消えてしまいます。
Center → Cener
これ、「センター」ですが、北米英語では”T”が抜け、発音は「セナー」になってしまいます。
Convention center なんて、 コンヴェンション セナー に変わります。
*反して、イギリス、オーストラリアではガッチリ”T”を発音するので、悪しからず。
Enter → Ener
Interview → Inerview
International → Inernational
Wanted → Waned
Twenty → Tweny
Printer → Priner
Don't → Don
ただ、「ドン」とだけ言います。!は消えています。
I don't know. を「アイドンノー」というのは皆よく知っている話。
ですので、Can'tは非常にややこしいです。
tが消えてしまうので、canなのか、can'tなのか、どこを頼りに判断したらよいかわかりません。
地方によって、can, can'tのタイミングの取り方、音が違うので、皆さん、それなりに理解しているようですが、きちんとした判断基準はありません。
Canは「出来ない!」という強い意味なので、前後の文脈で判断するしかないでしょう。
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3: ”T” + 母音 + ”N” でTと母音が消える。(Silent T + in)
もっとクレイジーなケースです。
“T” の後ろに母音が来て、そのあと “N” が来るケースでは、Tと母音が消えてしまい、
でも、消えてしまうだけでなく、一泊残り、” ' ” 「ン」という飲んだ様な音だけ残ります。
Curtain → Cur 'n.
カーテイン じゃないですよ。
カー’ン です。
Certain → Cer 'n
Fountain → Froun 'n
Gotten → Go 'n
Cotton → Co 'n
Mountain → Moun 'n
Sentence → Sen 'nce
Written → Wri 'n
4: 最後になると消える”T” (Stopped Sound)
なんという事でしょう!? ”T”は単語の最後につくと、消えてしまいます。
でも、これも上の消える例と一緒で、完全に消えてしまうわけではありません。
音は消えています。でも、飲み込むような、”一泊” は残ります。
遠いところに残っている感じです。
Pot → Po '
Fat → Fa '
Sit → Si '
Lot → Lo '
Hat → Ha '
Cut → Cu '
Gut → Gu '
Mat → Ma '
Want → Wan '
これに関しては、実場、私は子音を付けても、北米英語によくなじむと思っています。
ただ、最後の子音に関しては、日本語の癖で”と” ”to” のように言わないで、キチンとt
で止める必要があります。
ここまで録音してきて、思ってきてしまいました。
”T”を発音した方が格好いいかも。 と
そういう人たちは、英国英語を勉強しましょう(汗)