ハリーポッターの呪文から学ぶ英語

ハリーポッター、スペルが沢山出てきます。

もちろん 魔法物ですから。

人の名や場所の名も特殊なのが多いですね。

Stupify!のように語源が明らかな物(英語のStupid)もあれば、「何だこれ?」ってな物もありますね。

ハリーポッターのスペルもほとんどがラテン語からのもじり、たまにフランス語、ドイツ語、ギリシャ語のもじりを入れて作られています。

J.K Rowlingはポルトガル語と英語を喋るみたいです。

ハーマイオーネを自分の若い頃のイメージを映していると語っているように、結構才女だったようです。

英語(というか全ての西洋語)はラテン語から派生していますから、当然ラテン語の言葉を使うと「イニシエ感」が出る訳です。

イニシエ感が出るだけでなく、語源のラテン語を見ていくと、今までただの音の羅列だった英単語が、突然、繋がりだったり、意味を持ってきます。

なので、凄い英語の理解や、ボキャブラリーの構築に役立つのですよ。

ラテン語について勉強するのはちょっと辛そうですが、ハリポのスペルの語源を楽しみ半分で見ていくだけだったら、苦しくなく出来そうですよね。

という事で、今回はハリーポッターに出てくるスペル(呪文)や用語がどのように作られたか、を見ていきましょう!

○Accio アキオ(アシオ)

劇中でやたらと使われる、何かを持ってくるスペルですね。

Tri wizard tournamentでも、ハリーがほうきを呼び寄せていましたね。

ラテン語で“I summon“の意。特別感を出すのにラテン語を使っています。

I summon broom! とか言っても、カッコよくないですものね。

accio coffee

○Aqua Eructo アクアイラクト

ラテン語。直訳すると、I raise water.

AquaはAquarium(アクアリウム、水槽)にも見るように「水」、

Eructoは英語のErect、エレクト 立つ、直立する の語源ですね。

○Alohomora アロホモラー

作者が西アフリカのGeomancyという地方でピックアップした単語らしいです。

”friendly to thieves”(泥棒たちに優しい)という意味らしいです。

これは、全然英語じゃありませんでした。。

○Apparate アパレート

いろいろな所で、テレポートに使っていましたね。

これもラテン語でapparate どこかにマジカルに現れたり、テレポートするという意味。

「出現!」という感じでしょうか?

今でも英語でApparitionというと、幽霊の現れる現象のことを言いますね。

幽霊はGhostじゃないかって?

一般的にGhostは良く見えない、正体のわかりにくい霊現象、

Apparitionは人物の特徴がしっかりわかる霊現象に使われます。

霊的なものが 「出現した」というようなニュアンスですね。

○Ascendio アセンディオ

ハリーがTriwizard Tournamentで湖から飛び出るのに使ったチャームです。

Ascendoはラテン語でto clime、英語のascend “上る、登る”ですね。

ふざけてる位英語ですね。

ちなみに、降りるはdescendなので、Descendio! か。

○Avis アビィス

ラテン語で鳥 "bird" の意味です。

英語で“航空機”“飛行術” の事をAviation“エイヴィエーション”と言いますし、

Avianは”鳥類”で今の英語にも生きていますね。

レンタカーのAvisもこれが語源でしょう。

○Avifors アーヴィフォアーズ

Avisに、ラテン語のforma、英語のFormをつけて、「鳥に変える」という意味。

これ以降、最後にforsがつくスペルが頻出します。

○Colloportus クローポータス

ハーマイオーネがデスイーターからの追跡を避けるために使った、ドアを全部閉めるチャーム。

Colsはギリシャ語で”to glue”、接着剤でつける.

Portaはラテン語で“門”、入り口、ドア

英語では割と馴染み深い単語、portal “ポータル”ですね。

ちなみにラテン語portumとは似ているけど、違う言葉。こちらは運ぶという意味で、

Port 港

Import export 輸入 輸出

Transport 運ぶ

の語源です。

○Colloshoo クローシュー

スネープがポーションクラスで使った、相手の靴を地面にくっつけてしまうHex。

Colsはギリシャ語で”to glue”、接着剤でつける.(colosとglue、音が似ている気がするし)

Shooは英語のshoe

○Crucio (cruciatus curse) クルーシオ

ナイフで刺されたような痛みを起こすThree forbidden curse “三つの禁じられた呪い”の一つですね。これを使うと、Azkabanアズカバン刑務所で終身刑。(厳しいっすねー。)

Crucioはラテン語でto torture“拷問する“の意味。ですが、

CruxはCross、「十字」という意味で、

Crucifyというと、英語で(キリスト)を十字架貼り付けの刑、

例えば、That teacher crucified me. 「あの先生は私を逆さ貼り付けにしたよ」これはtortureよりずっと激しい響きがあります。

Crusadeは十字軍、

あとはExcruciating“エクスクルーシエィティング”、Excruciating painの形でよく使いますが、「耐え難い痛み」の意味でよく使われます。

これって、Exceed cruciating pain 「十字架貼り付けを超える痛み」ですよね。

○Densaugeo デンサージオ

ドラコ マルフォイがハーマイオーネに欠けたHex。彼女の(ただでさえ大きい)前歯がさらに大きくなったやつですね。

Densはラテン語で「歯」。

Dandelion ”タンポポ“もラテン語ルーツのDanを使っています。

葉っぱがライオンの歯のようにギザギザしているので、この名前が付いています。

*日本では可愛らしいイメージもありますが、根が深く、繁殖の拡散力(あの綿をフッというやつ)が凄いことから、忌み嫌われています。見た目も北米種の方がグロいです。

誰かの庭の近くで道端に咲くたんぽぽの綿をフッとやったら、大ヒンシュクです。

Dental “デンタル” とか、

Denture“デンチャー、入れ歯”とかもDenをつかっていますね。

レストランでの英語フレーズでも書いていますが、スパゲッティのal-denteも「歯に行く」、歯ごたえのある、ラテン語dentから来たイタリア語です。

このHex, DensaugeoはそのDensと、ラテン語のaugeo, 英語のEnlarge “大きくする”をあわせた造語です。

○Descendo デセンドー

・・・英語のdescend (降りる)ですね。

○Expecto Patronum エクスペクト ペトローナム

はい。皆さん知っている、ハリーがディメンターを追い払うとき、白く光る牡鹿を出す、あのスペルですね。

Patronus はラテン語で"protector"の事

expectoは同じくラテン語でI await".

英語ではそのまんま、expectですね。

ラテン語だからカッコいいけど、英語だと

I expect my protector! かっこ悪いですね。

○Expelliarmus エクスペリアームス

ご存知、相手の武装を解くチャームです。

Expel は英語で退学とか、除外、kick outの事ですね。

Armは武器の事ですね。

Arm(武器)をExpel放り出すという事です。

○Fidelius Charm

ハリーと彼の両親をヴォルダモートから隠す為に、人を鍵にして秘密を隠すチャームですね。

シリウスがそのシークレットキーパーになりました。

Fidelius のFideというのはラテン語で「faith:信頼、信仰」の事。英語では

Affidavit 宣誓供述書

confident 自信がある

confide 全面的に信用する。

confidential 機密の

defiance 反抗。 fideに逆らうdeという事で。

defy 無視する、受け付けない。これもfideをdeという事

fidelity 貞操 fide「信頼そのもの」という事ですね。

等の「信頼

が関係する単語に使われています。

○Homenum Revelio ホメナム レヴェリオゥ

近くにいる人を見えるようにする。ダンブルドアがハリーをインビジビリティクロークに隠れているのを見つけるときに使いました。

Homenumはおそらくラテン語の「人」“Homo”から派生しています。

Homo Sapiens ヒトの意。Sapiensは頭が良いと言う意味

Homicideホミサイド は homo + cideで人殺し。

Cideが付くと、~を殺すという意味になる。

(suicide自殺, fungicide菌類除去財)

 とrevelioは英語のrevealです。かなりそのまんま.

○Homorphus Charm ホモフォス チャーム

シリウスSiriusとルピンLupinがスカバーズScabbersがピーターペティグルーPeter Pettigrewである事を暴くときにつかったチャーム。

 Homo はラテン語でヒト、morphosisはギリシャ語で”shaping”形。

「人の形を現す」という意味。

画像処理テクニックのmorphや、CG技術のmorph targetはギリシャ語から来ているんですね。

さて、後編 に続きます!

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